クリアファイルの素材①~様々なポリプロピレン素材

クリアファイルは本当に一般的で有名な文具ですが、実際どんな素材で作られているのでしょうか。 ちょっとしたウンチクをここで語ってみようと思います。

①ポリプロピレン(PP) クリアファイルにおいて一番メジャーな素材がこのポリプロピレンです。 ちょっと舌を噛みそうな名前ですが私たちの生活の中でかなり活躍している素材です。 国内では1962年から生産されているプロピレンを原料とした合成樹脂です。 現在は、年間250トン以上が国内で使用されている超メジャー合成樹脂です。 軽量、耐熱性、耐薬品性に優れていて、一般的なクリアファイルを見てもから判るように艶やかな仕上がりになります。 その組成によりホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーという3種類が存在し、それぞれには特徴を活かした別の用途があります。 ホモポリマーは高剛性で光沢が良いので鮮やかな色に着色する際に使用されます。ランダムコポリマーは透明性が高い仕上がりとなり、ブロックコポリマーはホモポリマーよりも耐衝撃強度が高いのである程度の強度が必要なものを造る際の素材として選択されます。 これらの特徴を活かし、自動車や家電、日用品と様々なものに形を変え私たちの生活の中で活躍してます。クリアファイルもそのひとつというわ

②高透明ポリプロピレン 基本的には上記ポリプロピレンと同じ素材ですがより透明度を高くした素材です。 普通のポリプロピレンは一般的なクリアファイルを想像して頂くと分かるとおり 少し濁りのある透明色となっていますが、高透明ポリプロピレンで造られたクリアファイルは元々の素材の透明度が高いため仕上がりもより透明になります。 紙や写真などを挟み込んだときに中がクリアに見えた方が都合がいい場合にはこの高透明ポリプロピレンを使用して造られたクリアファイルを選択すると良いでしょう。

③再生ポリプロピレン、再生高透明ポリプロピレン 上記の各ポリプロピレンを作成する際に発生する半端余り素材を再使用して造られる素材。 基本的に同じものなので再生でないものと比べても殆ど遜色がない仕上がりとなります。 再生材が含まれる割合は様々で、全てを再生材とするものもあれば、再生でないものとある程度混ぜ合わせて製品に仕上げるものもあります。

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